補講(平成30年度第9回)を開催いたしました

数あるブログの中から、当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。

毎月第4土曜日は氣鍼医術臨床講座の補講です。平成30年度第9回目を開催いたしましたので、本日はその報告をさせていただきます(文責:サイト管理人C)。

開催日:2018/12/22
開催場所:漢医堂三ノ宮分院
講師:葛野玄庵

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通常は目立った症状のあるものがモデル患者となってすぐに臨床実習が始まるのですが、今回は座学からスタートしました。

 

五要穴、五兪穴、五行穴、四総穴、八会穴、八総穴、といった要穴の説明です。

 

そしてモデル患者による実習です。まずは腹氣鍼診断による不問診断から始まりました。

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腹氣鍼診断は葛野玄庵が独自に開発した診断法で、腹部の診断五穴の脉状をみることによって本治法の証をたてることが出来るという画期的なものです。

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シンプルな診断術だけに、その成否を左右するのは取穴の正確さです。要穴の説明がされたのは基本にもどってツボの場所とその特性を再認識するためだったようです。

脉締が判断しにくい場合は使用する鍼を換えます。

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診断五穴それぞれで検脉した結果、脾虚腎肝実証右から、という証が推測されました。

この証が正しいかどうかを確認するため、次は外関ー陥谷で奇経診断です。

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↓モデル患者が自身で脉を確認しているとき、周囲は空中脉診です。

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 腹氣鍼、奇経、そして本治法への連動です。本治法にどのツボを使うか、ここで氣鍼医術の選経・選穴診断となります。選穴にあたり、最近はもっぱら指鍼が使われています。

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脉締をみるために鍼のかわりに指を使います。押手をつくらなくていいので、スピードアップです。どの指を使うか、ということも日によって変わります(詳細は講習会にて!

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指鍼の習熟度を深めることが今回のテーマのひとつだったようです。押手がまだまだ甘い管理人にとっては、指鍼のほうがやりやすかったりします!

脾虚腎肝実でしたので、脾を補って、腎と肝を瀉して終わりです。

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↓実がちゃんと取れているかどうかは、腹部の診断五穴で確認します。

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残った邪は陽経の処理で取り去ります。

 

2人目のモデル患者の治療は葛野代表が担当。ほとんど鍼を使っていません。

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氣鍼医術は日々進化しています。

 

▶︎▶︎▶︎平成30年度開催済み講座アーカイブ – 経絡治療脉診流氣鍼医術

 

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