詳説:4経じゃないよ、3経だよ

こちら↓の症例の詳説です。

胆石疝痛発作 会社員 男性 60才

右脇腹が差し込むように痛んだ

右脇腹といえば胆経と判断しますね。

右わき腹の痛みは胆経の流れと診て、左通里に金10番を当てた

胆の子午拮抗経絡は心経、右に対して左ですから、左の心経の通里に鍼を当てます。

が。

脉が開き痛みが増えた。

狙った経絡で脉締しなかった場合は、押手が悪い、もしくは経絡が違う、または実痛ではなく虚痛と判断して左右を変えてみることになります。

すかさず右わき腹痛の同側の通里に、同様に金のはりで補法を加えると脉締し、即座に痛みは引いた。

左右を変えて脉締を得たので、右脇腹の痛みは実痛ではなく、虚痛であったということです。同側子午です。

心経の絡む本治法の証は、心虚証か脾虚証が考えられる

脾虚であれば、その母である心を補うことになりますからね。

左外関・Nー左照海・Sで脉締

心虚、脾虚に関わる奇経は10以上あります。心虚とみて臨泣グループ、脾虚と判断して外関グループ、公孫グループを試していきます。辺りをつけてすぐに脉締を得られればいいですが、目指す脉になかなかたどり着けない場合は辛抱つよく奇経の組み合わせを試す必要があります。この工程で心が折れる方が頻出ですが、くじけずに乗り越えましょう!!

脾虚腎虚証右同側で脉締

外関→三焦→子午拮抗経絡→脾虚
照海→腎→陰経なのでそのまま→腎虚
では難経六十九難の本治法です。
1:脾を補う
2:脾の母の心を補う
3:腎を補う
4:腎の母の肺を補う
終わり。
いえ、終わりません(どっちやねん。
従来の経絡治療では上記の4経を補っていましたが、

4経を補ってしまうと、腎虚なのか肺虚なのかがわからなくなるのです。
なぜ、わからなくなるかとわかるのかって?(ややこしい
脉締じゃないですかー。4経を補ってしまうと、本治法が終わっても目指す脉締とならないのです。

脉締を得るためには、補うのは脾、心、腎の3経だけでいいのです。これも従来の経絡治療と氣鍼医術を大きく分かつものです。

背中の右膈兪・右肝兪・右胆兪・右脾兪に補法のお灸を5壮

仕上げの標治法のお灸も、補瀉は必ず考えて行います。補瀉の区別がないやりっぱなしとは効果が違います。
文責:氣鍼医術サイト管理人
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