大ネタなのに発表しておりませんでした。
子宮頸がんが見つかった患者さん。
※がんが見つかった、さあどうしよう、というところで患者さん自身が治療方針をどうするか、ご自身の意志で決めることが必要となります。つまりは抗がん剤を使用するか否か、です。抗がん剤服用にメリットがあったとしても、そのデメリットが鍼灸治療のメリットを上回るならば服用と治療の両立は双方にとって効果が得られずもったいないこととなります。
手術台に上がる直前の検査で、なんとがんが消失していることがわかり、手術は中止となりました。
めでたし、めでたし。
治療をされていたのは中村泰山先生。患者さんは中村先生を信頼して身を委ねておられました。
よかった、よかった。
が。
検査でまたひっかかりました。再発したとのことです。
が。
中村先生の治療、奇経診断で公孫が出なかったそうなのです。
公孫に反応がないということは、婦人科系の変動はないということ。
再発はないのではないか、ということで、他診療機関でセカンドオピニオンを求めることを勧められたそう。
すると!
再発はない、との診断でした。
再発診断を鵜呑みにして手術を受けていたら、えらいことでしたね(不要な手術がコロナ以降すごく増えている、という看護師さんの現場からの告発あり)。
なぜ子宮頸がんの再発はないと診断できたのか。
古典に曰く「衝脈は胞中を纏う」即断即効、奇経鍼法!
例えば生理中、もしくは子宮筋腫などがある方は100%といっていいくらい奇経診断は
公孫―通里もしくは内関(脾虚腎肝実証)
公孫―合谷もしくは後谿(脾虚腎虚証)
となります。
公孫が反応しなかったので、婦人科系の変動はない、と診断できたのです。
その場で治療をすることなく、鑑別診断ができることを売りにされているところもあるようですが、今回はまさに鑑別診断の結果が患者さんを救ったという喜ばしい事例ですね。
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