数あるブログの中から当”氣鍼医術症例ブログ”をご訪問いただきありがとうございます。
経絡治療の経験が4年未満の方を対象とした氣鍼医術臨床講座の普通部、令和2年の第6回目を開催いたしましたのでその報告をさせていただきます。
開催日:2020/12/06
場所 :漢医堂三ノ宮分院
講師 :葛野玄庵
子午診断から始まって、奇経診断、腹氣鍼診断®︎、本治法とすべての解説が終わっています。講座内容も座学は減り臨床実習がほとんどとなってきました。
そこで今回は最近メキメキとその活躍頻度が増えてきた「督脈病症」に集中しての講座です。
「督脈病症」も氣鍼医術独自のものであり、督脈上の数穴への氣鍼によりいろんな部位の病症を除去してしまえる標治法です。子午と同じく、患部を直接触りませんので、遠隔療法と目されるかもしれませんね。
今回は本治法を用いず、督脈病症のみで症状を除去することにチャレンジです。
しかし何はともあれ押手のチェック。
治療の成否を最終的に左右するのは押手です。氣鍼医術の圧の強い押手、是非ともご体験ください。
督脈病症としてその手順をまとめられたことのひとつ、上大椎、大椎、下大椎がそれぞれ大腸経、三焦経、小腸経と定められたことです。このおかげでそれぞれの経絡のどこの痛みであっても、3つのいずれかの大椎への氣鍼(もしくは氣刺鍼)によって除去することが誰にでも(ここ、重要)可能になりました。
いえ、可能ではありません(どっちやねん。
背部の氣鍼の成否をわかつ重要な工程が後方検脉。
鍼の深度を0.1ミリ単位までコントロールできるのも氣鍼医術ならではの技術です。
督脈病症の不思議なところは、左右どちらの症状であっても督脈上の氣鍼で除去できてしまうことです。
いえ、できません(どっちやねん。
督脈上だけで症状が取りきれなかった場合など、華陀夾脊穴と膀胱経を用いることもあります。
膀胱経を触る場合はもちろん左右の虚実を確認しておくことが必要です。言わずもがな督脈も。
虚実のチェックには子午鍼法の基本手技が不可欠です。
子午鍼法はほんとシンプルなので、通販でテキストをお求めいただいただけの方でも治療成果を出していらっしゃいます。結果が出ない原因のほとんどは押手です。
この押手のチェックはオンラインでは難しいですね。是非とも講座に実際に足を運んでいただきたいものです。
氣鍼医術臨床講座普通部は毎月第1日曜に開催しております。講師は中村泰山と葛野玄庵が交代で勤めます。聴講も受け付けております。ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。
最後までお読みくださりありがとうございます
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