脉診流氣鍼医術とは、一鍼一穴ごとに検脉し、脉締・良脉を得ることをすべての診断・治療の基準とし、証の決定・選経選穴・手技の的確性も判定し、補瀉術の正鵠をなし、生命力を強化する伝統鍼灸術をいう。
氣鍼医術の言葉の定義
締(みゃくてい)を得る

広がった脉状が細く縮まり、堅い脉状が柔らかくなり、躁がしい脉状が静かになり、脉が締まることをいう。
良脉(りょうみゃく)

治療成功の目標脉状であり、病苦を除去するための生命力が高まった脉状をいい、中脉よりやや下に在り、細く締まり、艶と和緩と、時季脉を帯び、滑らか且つ、率動的な脉状をいう。
基本鍼法
- 鍼を経穴上空に近づけるだけの「空中氣鍼」鍼法
- 触れるだけの「氣鍼」鍼法
刺入する「氣刺鍼」鍼法
本治法の特徴
- 相剋する経絡の虚をとらえ補う(相剋調整)
- 両側ある経絡は、片方の経絡を使う(片方刺し)
- 難経六十九難に準拠