氣鍼医術とは
その1
氣鍼医術とは、日本の風土と、伝統文化により培われ熟成した、独自の繊細・微妙な、はり医術経絡治療を継承するものである。
その2
氣鍼医術とは、病気の原因を経絡の不調和にあると認識し、その不調和経絡の虚実を補寫調整することで胃の氣・生命力の充実を図り、もって病苦を除去する鍼灸術をいう。
その3
氣鍼医術とは、微鍼をもって皮膚にやさしく語りかけるがごとく経穴上空から、もしくは極く浅く接触・刺入し、経絡における氣の補瀉調整をおこない病苦を除去する極浅し刺の鍼灸術を言う。人体をまもる氣を常に意識し、上皮の厚さ、まぶたの薄さを考慮しながらの微妙で繊細な、鍼治療である。
その4
気鍼医術とは、難経六十九難に基づいた片方刺しの相剋調整を基本としている。これにより、難病まで対応可能である。
その5
氣鍼医術における脉診は、脉状診を中核においている。従来の六部定位脉診は脉差診であり、判断が難しいが、脉状診は脉の変化を確実に捉えることができる。脉締(みゃくてい)という独自の概念により胃の氣が充実した良脉を治療成功の目標とする。