研究成果発表会を開催いたしました

数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。
神戸はり医術研究会を発展させた氣鍼医術臨床講座を2016年に設立以来、はや3年が経過致しました。この3年の研究成果を治療家の皆さまにご報告いたしたく、専門家3名による研究成果発表会をいたしましたのでその報告をさせていただきます(塾生、OBのみを対象)。
①葛野玄庵(漢医堂):12月アメリカ講演の詳細
②中村泰山(はりきゅう泰山):武術気療の鍼への応用
③中井淳心(淳心鍼灸治療所):気の治療ースポーツ領域から婦人科領域まで
④モデル治療
⑤質疑応答

①葛野玄庵(漢医堂):12月アメリカ講演の詳細

アメリカに招聘いただいた日本はり協会さまが目をとめてくださったのは、これまでの経絡治療にはなかったものを氣鍼医術が提唱できていたからです。
それが本治法にいたるまでの子午、奇経の連動です。証にたどりつくまでにさらに腹氣鍼診断®を含め複数のプロセスがあることを、時には面倒に思われる治療家もいらっしゃいますが、この連動により証を確実なものとすることができるのです。つまり、治癒力の向上です。
氣鍼医術が訴えていることに変わりはありませんが、押手を始めとする諸手技の改良により治療時間の大幅短縮となっています。よりシンプルに、より高い再現性と治癒力のためにこそ日々の鍛錬の必要性が改めて強く説かれました。

②中村泰山(はりきゅう泰山):武術気療の鍼への応用

長年にわたる古武道・格闘技の実践者である中村泰山先生からは、押手に役立つ体の使い方のワークが3種類。

押手を確実なものとすることによって子午の効果も変わってくるということを体感できたワークでした。


よい押手とは、密着充実がなされていること。他経絡治療と比べると氣鍼医術の押手はかなり重みがあります。

③中井淳心(淳心鍼灸治療所):気の治療ースポーツ領域から婦人科領域まで


元々はスポーツ鍼灸の大家であった中井淳心先生が氣鍼医術と出会い、ご自身の治療スタイルを大きく変えられました。

経験の浅いものにはとても真似のできない独特の選穴など、臨床において日々進化しているご自身の技術の説明をしていただけました。

④モデル治療

風邪と目の腫れの症状を訴える参加者の治療です。風邪は参加者が、目の腫れは葛野玄庵が担当いたしました。


氣鍼医術では風邪は治せて当たり前です。風邪脉を捕らえて経金穴を使用する、といういたってシンプルなメソッドです。


たびたび申しておりますが、理論はシンプルなゆえに成否を左右するのは押手の正確さです。講座に出向いていただいて、押手を講師に確認したいただくことは大切。そうでないと正しい治療を見失ってしまいかねません。

11月にはまた外部での講習会を予定しております。氣鍼医術が未体験の方もご無沙汰の方も、ぜひ最新の技術を確かめにお越しくださいませ。
最後までお読みくださりありがとうございます
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