治癒補助の薬と症状悪化の薬【見学感想】

淡路の北野鍼灸院北野文章先生による、漢医堂社(やしろ)本院の見学レポートです。

男性70代:風邪、喉の痛みや胸苦しさ

漢方薬を購入したいと来院された、飛び込みの患者さん。
症状は発熱、胸の息苦しさ、喉の違和感
証:心虚肺腎実 経金穴使用
鍼治療後に胸の苦しさが軽減された。
漢方薬を購入して帰られた。
今流行りの風邪らしきものには、鍼治療と漢方薬がよく効く
鍼治療後にご自宅で漢方薬を服用してもらうと、治療の手助けになる。

女性:膝の腫れ痛み、浮腫

証:心包虚肺腎実
膝の腫れに対しては囲い灸と散鍼を行った
浮腫の原因は薬の飲み過ぎである。
3種類の痛み止めとコレステロールのお薬を服用
膝が痛いので痛み止めを服用して、痛みがおさまると治ったと勘違いして草刈りや畑仕事をしてしまい、痛み止めの効果がなくなると痛みがでてくるを繰り返している様子
患部が治っていないことや、痛み止めの薬の服用の仕方の説明やコレステロールの薬の副作用などの説明をしっかり行うことが治癒に繋がると思いました。

女の子:両肩の痛み

楽器など重たい物を持つと両肩から肘が痛い
治療
上大椎、大椎、下大椎と胸部の圧痛とへこみに気鍼を行う
胸椎は最初上あたりの反応点に気鍼をしていたが、効果がいまいちでしたので、下部胸椎の反応点に気鍼を行うと肩の痛みが軽減された。
楽器など重たい物を持つと腰だけでなく肩から胸椎などにも負担がかかる。
症状に関係なく上から下まで反応点を探すことが大切である。

症例:右膝外側の痛み

安静時痛はなし
歩行時や階段を上がったり下がったりするときや足を踏ん張ると痛みがでる。
右膝外側の痛みの部分(腓骨頭の上)が胆経でしたので、反対の心経に子午治療を行った。
痛みが軽減されたが、足を踏ん張ると痛みがでる。
証:脾虚腎肝実左から
兪穴使用
背部を調整して治療終了
踏ん張るとでてくる痛みが軽減したが、痛みは残っている。歩行時の痛みはなし。
治療継続中

最後までお読みくださりありがとうございます。

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