「こなしている」と言われても

急患で「なんとか入れてください。首がうずいてまわらんのです。」と玄関先に男性が飛び込んできた。最後の患者を終えて往診に出かけるところだったが、急激な痛みとなると断るわけにはいかない。痛みは1週間にもなるという。今日治るか、今日治るかと我慢していたが、痛みはますますひどくなってうずくようになってきたという。
右の頸、天柱辺りがズキズキとうずき、左25度、右15度で痛くて廻らない。

子午診断

  
右天柱(膀胱経)〜左肺経列缺辺りー脉締なし
右肺経列缺辺りー脉締あり

奇経診断

  
右申脉〜左後谿ー脉締なし
左後谿〜右申脉ー脉締あり

証・本治法 

 
肝虚肺虚右から交差・全原穴 
脉締を得て、頸のまわりぐあいも8割良好。
うずきなし。治療時間15分。

さてと思ったら「ぎっくり首です、なんとかしてください。」と高校生の女子がまたまた飛び込んできた。左首が痛くて身動きが取れないという。朝起きからだんだんと痛くなり、夕方は全く動けない。

子午診断

 
左回旋動作で激痛。後は身動くできない。
督脉病症(左後谿)とみて、右の肝経・中封に補法、脉締。

子午診断

 
左首激痛に対し、右肝経中封穴で動作痛激減。
左首実痛。 

奇経診断

左後谿―右申脉の交差奇経で脉締

証・本治法

 
肝虚肺虚右下交差、全原穴
「あー、楽になったー!!」と言って帰って行った。治療時間8分。次の日は学校にも行けた。2日目来院したが、全治していた。健康法を施して帰した。

毎日が急患の日々。私の治療室では健康法で来る人は2割、慢性疾患2割。後は急激な病症ばかりである。統計を取ってはいないが、そんな毎日のように思う。気が抜けない。
「こなしている」と評されたが、毎日飛んでくる弓矢を日本刀で払い落しながら生きているという感じかな。治療前後に患者病症に関してあまりにも勉強をしないから「こなしている」と評されたのだろうが、今、目の前の病苦を捌き除去しているつもりだが、西洋医学的診断がないことに不足を感じられているかもしれない。
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