風邪じゃないとわかるのはなぜ?

数あるブログの中から、当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。

 

毎月第4土曜日は氣鍼医術臨床講座の補講です。平成30年度第11回目を開催いたしましたので、本日はその報告をさせていただきます(文責:サイト管理人C)。

 

開催日:2019/02/23
開催場所:漢医堂三ノ宮分院
講師:葛野玄庵

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風邪についての座学。風邪もインフルエンザもやることは同じ。必要以上に恐れさせワクチンに過剰に頼らせる風潮はいかがなものかと。

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数(さく)の風邪脈を見逃さないこと。また病の位置に意識的であること。病気の入り方は感・傷・中と経絡の深部に入っていくが、その時の脈、浮・中・沈も見誤らないように。

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いわゆる中府(ちゅうぶ)とは病が臓腑の中に入り込んだ状態である。沈(ちん)すぎる場合、またはメリハリのない慢で脈が見にくい場合は中脘・三里・百会に鍼をあて脈を浮かせて見やすくする。

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喉の痛みは腎の風邪、鼻水は肺の風邪。症状をみて腎虚か肺虚かのだいたいの目安をつける。

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↓前回の研究部に続き

風邪を扱うこととなりましたので、風邪の自覚症状のある受講生がモデル患者となりましたが。

 

が。

 

証がなかなか定まりません。

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ありー?なんでー?と思ったら。

 

ら!

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風邪ではなくて腎実がありました。なぜ風邪でないとわかったか。

 

なぜでしょう。

 

シンキングタイム〜♪

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答え:経金穴で脉締しなかったからです。

風邪的な症状がわかりやすかったがために、ついそちらばかりに目がいってしまっていたようです(弘法も筆の誤り→待て、こら。

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腎実があるとわかれば、あとは氣鍼医術の十八番である腎実瀉法をするのみです。

 

証は 心虚肺腎実 となりましたので、肺と腎の実を瀉法です。受講生がチャレンジいたしました。

腎の実、結石があることが多いです。受けていただくとわかりますが、石が本当に動くのですよ。

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降りていった石はその後、尿とともに排泄されます。目視できます。

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さあ、唯一無二の腎実瀉法による結石おろし、あなたも体験してみませんか??

 

ということで(どういう?)モデル患者さんの募集です。

ご見学も承ります。氣鍼医術ならではの腎実瀉法による結石おろし、ぜひともみなさまの臨床にお役立てくださいませ。

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