気鍼医術における診断のコツ解説(3点セットの治療:歯痛・胃痛・膝痛)

57才 自営業女性 
「右下の奥歯が痛みます。右ひざと胃が痛いです」
この患者さんの気鍼医術における診断のコツ解説

1:痛みの場所に偏りがあると即「子午診断」を考える。虚の経絡が判明するから。

この患者さんの場合「右下の奥歯」ということで右大腸経の変動と捉え、「実痛」と仮定し子午拮抗経絡は左の腎経である。だから左照海あたりの虚圧痛部に金10番を補的手技にて補う。即、脉締を得た。

2:右ひざ(胃経)胃痛(胃経)右胃経に対して子午拮抗経絡は左の心包経である。

左大陵穴で脉締。

3:この段階で腎・心包の絡む証は何ですか、と奇経診断を考える。

ア)腎虚心包虚証 
イ)心包虚腎虚証
ウ)脾虚腎虚証
アの左腎虚心包虚証の奇経診断は右の合谷・N―右陥谷・S
イの左心包虚腎虚証は右陥谷・N―右合谷・S
ウの左脾虚腎虚証は右外関・N―右照海・S
以上の奇経診断で脉締が確定すれば証が決定してしまうのだから、すごい簡単明瞭だ。

4:この場合「右外関―右照海」で脉締を得た。

よって「脾虚腎虚」左同側が決定した。

治療

脾虚腎虚証左同側合水穴の治療が終了時には「歯のうずき・胃の痛み」はなくなっていた。
右ひざ痛に関しては少しは良好だろうが、慢性痛につき継続治療が必要であろう。
初出:2016/09/16

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