先日の氣鍼医術臨床講座普通部で、生理痛を訴えた受講生がいました。葛野代表によるモデル治療と相成りましたが、ほんの10分もかかりませんでした。
生理痛という訴えがありますので、すぐに左右の三陰交をみて虚実の判断となりました。右の三陰交への指鍼により脉締、ということは右が虚しているということです。
次は奇経診断です。婦人科ですから公孫が反応することが予想されます。予想に違わず、左の公孫(N)ー合谷(S)で脉締を得ました。
これで証は脾虚腎虚とほぼ確定です。
本治法は
1:脾経(補)
2:心経(補)
3:腎経(補)
となります。
いえ、なりません(どっちやねん)。
公孫ー合谷の奇経では心経か心包経かはわかりませんので、腹氣鍼診断®で確認します。
1:脾経(補)右
2:心包経(補)右
3:腎経(補)右
となります。
いえ、なります(なんや、それ!
ここで4経ではなく3経であることに注意。
こちらの症例も生理の時の脾虚腎虚証でしたね。
腹痛をともなっているので栄火穴を使用します。
1:脾経(補)右 大都
2:心包経(補)右 労宮
3:腎経(補)右 然谷
標治法として三陰交に施灸。
生理痛は消失、10分もかかりませんでした。
誰にでもできます。どうぞ、生理痛でお悩みの患者さんに氣鍼医術をお役立てください。
最後までお読みくださりありがとうございます
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