ヘルペスウイルスがかみついた三叉神経痛の激痛

58才 主婦 主訴

右目の奥が針で突かれるように痛んで目が開けられない

経過

3週間前から痛みはじめ、まずは眼科にいったが目に異常はないとの診断。脳外科に回されМRIをとったが異状なし、三叉神経痛だろうからと痛み止めをもらった。5日前にいきなり39度の熱が出て寝込んでいたが、病院では風邪だろうといわれた。今日は熱も下がり痛みが少ない。しかし痛み止めが癲癇に出す薬と一緒だと聞いて薬をやめたいが、治してもらえるかと来院。

脉状

やや浮いて数、弦を帯びている、微熱ありの脉状 

子午診断

右目の奥、眉の真ん中は胆経のつかさどり、三叉神経痛・片頭痛も胆経病証が多い。案の定、右通里で脉締。同側子午であった。
そのまま右肝経太衝に金10番をもっていったが締まらず。右脾経公孫で脉締。
つまり脾虚である。この患者さん高血圧があり、脉は弦を帯びている。すなわち相克経絡は実であろう。

奇経診断

やはり左外関・N―左臨泣・Sで脉締した。
ここまで座位での診断である。

脾虚腎肝実証右から全原穴使用。
治療後の脉状は弦脉がとれて中位に軟らかい、いい脉になった。当初から痛み止め服用のため痛みはなかったが、脉の締まり方からして間違いなく予後良好であろう。

標治法
督脈上に気鍼①~③ 
右風池・右完骨・右脊中際、華佗穴に5から6か所気鍼①~③ 
督脈上に絹糸灸1点づつ、7か所
この患者さんは痛みがある時しか来ないので、「これで痛み止めなくても大丈夫でしょう。2、3日様子見て痛ければ電話して」で一応1回の治療で終了。電話があればまた報告します。
初出:2017/06/17
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