氣鍼医術臨床講座2年生のO先生による、漢医堂見学レポートです。
50代男性 急患
腰痛がひどく来院。ベッドで座位にて施術。
腰をそらした時の痛みが酷い。
子午にて様子をみる。
脉診にて、大変お疲れのご様子が伺えた。左の腎兪あたりの痛みが強い。
痛みのある箇所に施鍼。腰椎1番2番ライン。
徐々に痛みが引き、最後は湿布とテーピング。
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40代男性
風邪の症状。声がしゃがれて咳き込み。二週間症状が続き、数日前は39度まで熱が上がっていた。
脈は沈んでおり、裏に邪が侵入している。
座位にて、大椎から下方へフワチクでお灸。
その後、脈を確認するとすこし浮脈。
大椎から、至陽までもう一度お灸。
3日前までは、大量の黄色い痰が出ていた。今は空咳になっている。
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味覚異常、匂いもしない。喉の異常な痛みがまだある。
固形物もなかなか喉に通らないくらいの痛み。
証は心虚肺腎実。
瀉法は、最後に任脈で治療。
肺経では、取り切れない邪を壇中や胸の任脈で瀉法。
3日後に再診される予定。
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臨床の現場から
職場のスタッフに氣鍼の施術をさせてもらったときに、チタンの鍼を使い腹氣鍼をした。
まだ使い慣れていないため、押手がうまくできていないような。
自信はなかったが、お腹に何かが集まってくる感覚がして、ゾワゾワしたとそのスタッフは言っていた。
この事から、改めて鍼が体の気の流れにアプローチし、その流れを動かせる力を持っていると実感する。施術する鍼を脈診にて決めることは必須であり、鍼があっていなければ治療に繋がらないことは当然であることもよく理解できた。