患者の「やっている」を鵜呑みにしてはいけない【見学レポート&症例報告】

淡路の北野鍼灸院北野文章先生による、漢医堂社(やしろ)本院の見学レポートと症例報告です。北野先生、ありがとうございます。

女性 70代:右腰と右膝から下のふくらはぎあたりが痛い

左右首肩の凝り
前屈、後屈で右腰と腰の真ん中が痛い、
回旋時の痛みはなし。
右の太ももを上げる動作と膝を伸ばす動作は痛みがでる。
背中から腰にかけて全体的に右側が張ってる感じ

腰から丁寧に氣鍼を行う
前屈時と後屈時の痛みがなくなる。
足の痛みは変わらず。

腰の華陀穴に補中の瀉法を行う
ふくらはぎの痛みが軽減
華陀穴を丁寧に探り一番反応のある場所に補中瀉を行う
ふくらはぎの痛みがなくなる。

丁寧に反応点を探り反応点に鍼を持っていき脉締の深さまで鍼を進めることで、患者さんの訴えている症状が軽減または消失するので、丁寧に行うことが大切だと思いました。

症例報告

蕁麻疹、首肩凝り、生理痛、不正出血

初診が8月16日
週一回のペースで治療を行う。

治療内容は本治、背部処理、
灸は三陰交と裏内庭(多壮灸)、ないとう式
証は脾虚相克実

治療を行うごとに首肩凝り、不正出血はなくなり、生理痛もかなり楽になったと言ってもらえたが、蕁麻疹だけがなかなか良くならない。
とくに風呂上がりと寝る前と夜中がかゆい
自宅で裏内庭に線香灸はしているみたいだが、線香灸をしている時間が、両足で二分くらい。
もう一度線香灸を指導する

12月20日の段階で蕁麻疹のかゆみがかなり楽になったと言ってもらえた。
かゆみなどの治療は本治はとても大切だが、裏内庭のお灸がかなり効果的である。
裏内庭にしっかり効かすように自宅でお灸や線香灸を行ってもらうことが、大切である。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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