氣鍼医術臨床講座令和4年度第9回を開催いたしました

数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問くださりありがとうございます。

令和4年度第9回目の氣鍼医術臨床講座を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。

開催日:2023/01/08(日)
場所 :三浦ビルセミナールーム
講師 :中村泰山、葛野玄庵

始めに葛野代表からの症例報告が2例。

↑動画です

葛野代表の症例報告でいつも思わされるのは、漢医堂の患者さんは本当に葛野先生を信頼されているなあ、ということです。どんな症状であっても来られる。鍼灸といえば整形外科領域の症状で来られる事が多いですが、慢性病、成人病、難病、風邪から虫刺されまで来られる。どんな症状でも治してもらえるという信頼があるからこそでしょう。

以前に在籍されていた方が氣鍼医術を学ぶことを選択された理由として「これができたら、なんでも治せる、いろいろ憶える必要ないと思ったから」とおっしゃっていました。

この症状にはこのツボ、という憶え方をしていては脳内メモリがどんだけあっても足りません。

もちろんそれは氣鍼医術に学ばなくてはならない事が少ないということではありません。

これが氣鍼医術ならではのトレーニングです。

1に押手、2に押手、3、4がなくて5に押手。その押手の正しさを自分でチェックするにはどうするか。

使用するのは奇経診断に用いる磁石、平鍼です。

任意のツボを定め、そこに平鍼を貼付、脉締が得られることを確認します(脉締すれば、ツボの場所が正しいということ)。そして同じ場所に押手を作ります。平鍼と同じように脉締すればよし、しなければそれは押手が悪いということになります。

なぜなら平鍼の力は人為的なものに左右されないから。平鍼と同じような正確さで押手をしなくてはなりません。

氣鍼医術の講座でもっとも多く時間を割かれるのが押手の指導です。なぜなら理論はシンプルなので。

↑個人的にはこの動画が今回の目玉です。葛野代表の押手の指導の丁寧さをわかっていただきたいです。もちろん、押手でいかに手技の成否が左右されるかということも。

如何せん「押手虎の穴」なので、ブログでご報告できる事がワンパターンになりがちなこと、マリアナ海溝より深くお詫び申し上げます。

話は講座のことから離れますが、1年おやすみをいただいてのカリキュラム改訂、どのようにするのかということを中村泰山先生に尋ねました。

どんな風に変えるんですか?
最初は座学に徹する
やっぱり本治までやっちゃうんですか?
やれへん、子午と奇経をしっかり習得してもらうまで本治は教えへん
ですよねー、消化不良ぎみだったかもですね
子午と奇経しかせんかったらな、そりゃー退屈なんやで
そーなんですか!
みんなすぐ飽きて違うことしたがるやろ?でも、その退屈さに耐えれる人でないと技術は身につけへん
浅く広くでしかないってことですね!先生方がよく言われる「ハンター」の何たるかがよくわかりました

技術を掘り下げ深める事が治療力につながります。氣鍼医術の治療力は、辛抱強く同じことを繰り返し鍛錬した治療家のみが獲得できるものです。

中村先生は今でも毎朝30分かけて押手の鍛錬をなさっています。

1に押手、2に押手、3、4がなくて5に押手。

今年度の講座は残すところ2回。ご興味のある方、ぜひ氣鍼医術の押手を体験にお越しくださいませ。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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