臨床講座普通部を開催いたしました

数あるブログの中から当”氣鍼医術症例ブログ”をご訪問いただきありがとうございます。

経絡治療の経験が4年未満の方を対象とした氣鍼医術臨床講座の普通部、令和2年の第9回目を開催いたしましたのでその報告をさせていただきます。

開催日:2021/03/7
場所 :漢医堂三ノ宮分院
講師 :中村泰山

令和2年度最後の講座ということで、まとめと質疑応答です。最初は中村先生からの症例報告。

玄関でぎっくり腰となり、そのまま動けずにいたという患者さん宅への往診。

動けない、不自然な姿勢にはどう対応するか、ということがテーマでした。

定則どおりに子午をやろうとしても狙うツボを触れない。

また治療家自身も無理な姿勢を強いられることとなる。それに関する注意事項の解説がありました。

質疑応答となりましたが、受講生からのいずれの質問も押手をしっかりさせていれば解決することでした。押手の再確認です。

 

脈状をなかなか見分けられないという質問。

大切なのは脈締することであり、脈状はそれに至る過程を把握するために必要なことだから、自分の目安としてわかればよい。

脉診流というよりは脉締流といった方が的確かも。

 

不整脈の見分け方についての解説がありましたが、これは項を改めます。

本治法が終わった後の陽経の処理、これは奇経診断で使用したツボで行いますが、「陽」経の処理ですので交孫など陰経の場合はどうするのかという質問。

従来の奇経8脈の他に福島式奇経、玄庵式奇経があるから対応できる症例が増えたということ。なぜその奇経が発見されたかの経由解説がありました。

午後はグループにわかれての臨床実習です。

 

 

本治法に置ける瀉実です。

標治法のイチオシ、督脈病床への背部氣鍼です。様々な病症を患部に触れず督脈への氣鍼のみにて症状を霧散させます。

一年間で初学者にも様々な症状が”その場合”で治せるようになりました。

これが氣鍼医術の再現性の高さです。

経験値の長さに頼る再現性の低い名人芸ではなく、シンプルでシステマティックなメソッドにより誰もが”その場”で治せる様になります。

皆様の臨床に、ぜひお役立てくださいませ。

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

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