泡立つ尿【見学レポート&症例報告】

氣鍼医術臨床講座を受講されているO先生による、漢医堂の見学レポートとご自身の症例報告です。

50代女性

ワクチン3回、主訴は糖尿病
この日は右肩首にツレ
証は脾虚腎肝実 右から

座位にて頸部から丁寧に脈を確認しながら、深さをはかる。頸部から肩甲間部まで浅く施鍼。腕を上げ、結髪、結帯の動きで、右腕の前側に違和感が残る。
もう一度、頸部から肩甲骨まで施鍼。
違和感が取れる。
背部にお灸をすえ、三陰交に灸。

葛野先生が、尿についてのお話を患者さんとされていました。

この方の今回の数値は血糖値170mg /dl。
160以上になると、尿の中に糖がでてくるようになり、尿の粘稠度が高くなり泡立ってくるようです。

糖尿病の方の独特な皮膚感があるようです。健康なかたのような、皮膚の艶がなくなるそうです。

食事コントロールは必須の疾患ですが、鍼治療も症状を安定させる事は可能とのこと。

臨床での失敗例 背部軽擦

私の患者さんには、90歳以上の方が数人おられます。その中のお一人に、背中が痒いからかいてほしいと言われ、気持ちが良いくらいに軽く撫でるように背中を触りました。
2日後に、お会いした時に体がだるくて何もする気がなく起き上がるのも辛いとおっしゃりました。

軽擦は陽気(表邪)を散らす目的でしますが、私は指先で軽くさすったつもりでしたが本人とっては陽気を奪われてしまう行為だったと、気付かされました。
気分が悪くなったら三里に補法をして安定させるようです。左右どちらも治療しても大丈夫のこと。

気の調整として任脈(陰)を触ったら良いとのこと。仕事上、お灸は電気温灸器しか使用できないが、今後、温度に気をつけてお腹に施術し高齢者の方にどのような変化が見えるか、勉強をさせて頂きたいと思います。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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