逆子が治った!決め手はなに??

氣鍼医術臨床講座で学ばれている、京都東山三条 鍼灸・接骨院 白澤堂(https://hakutakudou.com)の長濱知之先生から逆子の症例報告を頂戴しました。

女性 41歳

オーストラリア在住、コロナ禍が終わったので日本の実家に一時帰国。

子宮筋腫のため第1子は逆子で帝王切開。今回の第2子は自然分娩を希望。

子宮筋腫はそこそこの大きさだったが、オーストラリアでグルテンフリーを頑張って実践しつづけたことが功を奏したのか、筋腫はどんどん縮小、少し残っているが影響ないくらいまでとなった。

オーストラリアはグルテンフリーの商品がかなり普及しているが、日本に一時帰国してからはパンや小麦製品が多いため、仕方なくまた食べ始めた。

今回日本に滞在中、産婦人科でエコー検査をしたところ、28週で逆子と診断された。

第2子は自然分娩で産みたいとグルテンフリーを頑張っていたのに、逆子になってしまった。このままではまた帝王切開になってしまうのでは、と不安を口にされていた。

来院時は29週、翌週にはオーストラリアへ帰るとのこと。

2回の施術を行い至陰と三陰交にもお灸をしていたが、触診上頭位は変わらず。

氣鍼医術普通部の講座で治療のアドバイスを求める。アドバイスのとおり本治法と至陰への施灸の方法を施したところ、その週末での検査で逆子は改善されていたとお喜びの電話を頂く。

そのままオーストラリアへ再び帰国された。施術した側としても大変嬉しいご報告となった。

今回の本治法は、腹氣鍼で脾虚腎肝実(右外関N-右陥谷Sで脈締)
その後、実側の至陰(右)は少なめにお灸、虚側の至陰(左)は多めにお灸をした(数はかぞえていませんでした)。

今回直接ご教示くださった中村泰山先生、また氣鍼医術の先生方に感謝です。

アドバイスの前後で治療内容はどのように変わったのかをお尋ねしました。

・初回も脾虚腎肝実で本治法をしていた
・中村先生から「本治法が大事」と言われたので、邪実の瀉法もちゃんと脉をみて行ったのがよかったのかもしれない
・至陰は実側は少なく、虚側は多くやるように、ということを教わった
・虚側の至陰は脉締を意識してみたので、それもよかったのかもしれない
・結局本治法も至陰の施灸も、脉締を意識したところが決定的だったのかなと感じた

脉締を意識することでなぜ同じ本治法、同じツボへの施灸なのに結果が変わったのか。

脉締を得るためにはツボの部位、鍼の深度、ドーゼなどをより的確なものとする必要があります。押手だけでこれらの要素が瞬時に変化したりもします。

脉締を意識することで当初より、精度の高い治療結果へと導かれたものと思われます。

「脉締」とは脉診流 氣鍼医術独自の言葉で、これにより変調経絡の判定や施術穴・施術深度・施術ドーゼを決定します

氣鍼医術とは

最後までお読みくださりありがとうございます。

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