続)謎の激痛の正体 〜 フライドポテト症候群

こちら↓の続き。
https://www.kishin-ijutsu.com/blog/case-blog/%e8%ac%8e%e3%81%ae%e6%bf%80%e7%97%9b%e3%81%ae%e6%ad%a3%e4%bd%93%e3%81%af%ef%bc%9f/

2回目治療(2日後)

「まだ痛みます。10のうち7が残ってます。」
「あれ、3割しか減ってないですか」
「はい、でも尿の出もよくなったし、痛み止めも半量、仕事もしっかりやりながらですから」
「うーん、でもこの脉は腎の石の数が多そうだね」

脾虚腎肝実証右から合水(腎は照海も使用)前回同様の診断で

腎肝のみどころは緊から革脉になっているから、石が少しは降りていってるのは確かだ。革脉を瀉法したら「やっぱり楽になります」と仕事に戻っていった。

3回目の治療(5日目)

>痛みの場所が下腹部へ限局してきた<
「昨日の夜は痛み止めを飲まずに寝れました。今朝から痛みの場所が下腹に決まってきました」

腹気鍼診断®

巨闕・右期門が締まり中脘・気海に革を帯びている。

奇経診断

右臨泣・N―右後谿・Sで脉締

心虚肺腎実証左から合水(照海からも瀉法)
新月前後で適応側変化「あれー、おかしいな」
なんと適応側が右から左へ変化していた。病症部位に変化はないのにだ。
「昨夜のお月さんは?」「昨日新月でした」
新月・上弦・満月・下弦の月の前後は適応側が移動するのが原則だと拙著・気鍼医術で指摘しているが、やはり大自然には逆らえないことを再認識させられた症例である。

フライドポテト症候群

「さてまだ治療回数がいるよ」
「もちろん続けますよ、食事も随分反省して気を付けてます」
この患者さん「子供の時からフライドポテトなどのフライ類が大好物だった」という。
最後までお読みくださりありがとうございます
にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
↑クリックしていただけると励みになります♪

上部へスクロール