積もり積もったパイプの汚れ、こびりついたものはそう簡単に落とすことはできないですよね。
それと同じで(同じなのか?)年季ものの腎の悪露も1回や2回の治療ではなくならないようです。
こちらのエントリーの患者さん
https://kishinijutsu.com/2020/08/24/%e8%85%8e%e8%87%93%e7%b5%90%e7%9f%b3%e3%81%af%e3%82%ab%e3%82%a8%e3%83%ab%e3%81%ae%e5%8d%b5/
またしても発熱、むくみ、だるさなどの症状で治療を受けに来られました。前回ほどではないですが、カエルの卵がまだまだ排出されているそうなのですよ。
どんだけやねん!!
食生活には気を使ってるのに、と言われますが、気をつけ出したのが最近だとしたら、気をつけるようになるまでの過去の蓄積がすごかったということです。
そして、もっとひどい食生活してる人いるのに、と他者と比べられることもありがちですが、人は人、体質はそれぞれですから、ちょっとの不養生ででかいダメージくらう人と、やりたい放題やってて何の影響もない人、ほんっとそれぞれです。
初めての患者さんではないので、腎実があるであろうと仮定して治療開始です。
指鍼にて腎と肝、それぞれの左右の虚実を判断します。
脾虚腎肝実とあたりをつけて、ここは奇経診断もすっ飛ばして(初学者にはすっ飛ばし禁止)心か心包のどちらであるかの見極め。
腹氣鍼診断®️にてさらに確認。
ここまで鍼を使っていませんが、初学者はちゃんと鍼を使うべし、です。
脾虚腎肝実証確定、本治法に移ります。
脾(補)心包(補)腎(瀉)肝(瀉)
正邪が分たれたら鍼に抵抗がなくなります。下圧をかけて邪だけを引っ張り出します。左右圧は補法、下圧が瀉法です。
本治法の後は背中の標治法、そしてお灸(ナイトウ式)です。
そして、実は最も簡単な瀉法である手掌軽擦。膀胱経や華佗穴に、左右の虚実をしっかりと鑑みて行ます。
この患者さんは筋金入りのお灸の実践者。ガッツリと跡が残っていますが、ガチの体質改善にはここまでやる覚悟が必要です。
以上、大まかな結石の治療(脾虚腎肝実証、腎実瀉法)です。治療後は早速とカエルの卵を排出されていました。ほんっと画像をお見せできないのが残念です!!
氣鍼医術が結石をおろせるのは、腹氣鍼診断®️により腎実の存在を明らかにすることができたからです。
https://kishinijutsu.com/2018/09/08/2018-09-08-081401/
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