七夕と扁鵲

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7月7日、今日は七夕です。七夕とは織姫と彦星が年に1度の逢瀬をはたす日とされていますが、なぜ年に1度しか会えなくなったのか、彦星が仕事をさぼったお仕置きに、とか諸説紛々です。

 

どうして雨が降ると二人は会えないのか、二人を隔てる天の川の水かさが増してしまい、橋が架けられなくなるからです。

では、どんな橋が架けられるのか。

天の川に橋を架けて織姫と彦星をつなぐのは鵲(カササギ)なのです。

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※画像はウィキペディアより

 

カササギの橋は男女の契りの象徴ともされています。なぜカササギが織姫と彦星の橋渡しを担うようになったのか、それは調べてもわかりませんでした(スイマセン、スイマセン)。

近松門左衛門曽根崎心中にはこのようなセリフもあります。

梅田の橋をかささぎのはしとちぎりていつ迄も我とそなたは女夫(めおと)星

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※画像はウィキペディアより

 

さて、カササギといえば中国の伝説の名医、扁鵲(へんじゃく)。「漢方医で脈診を論ずる者はすべて扁鵲の流れを汲む」とも言われています。

扁鵲と名前に「カササギ」の文字があるからなのか、それともカササギという鳥が医学と何か関係あるのかは不明ですが、扁鵲はカササギに乗って治療に飛び回っていたという物語が定説化しています。七夕の橋といい、やはりカササギはそのような役割を担わされている鳥なのかもしれませんね。

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漢医堂三ノ宮分院にあります、扁鵲像です。

治療家のみなさまが羽ばたくためのカササギとしてのお手伝いを、氣鍼医術が担うことができれば、それに勝る喜びはありません。

最後までお読みくださりありがとうございます

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