「こんなの初めて!」と患者さんから言っていただけました♪

数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。本日のテキストはサイト管理人Cが担当いたします。

さ、彦摩呂の口調でみなさん御一緒に。

研修生デーはネタの宝石箱や!

研修生デー、出勤したらまず予約状況の確認です。昨日は予約がミチミチでベッドのフル回転が予想されました。

葛野先生、今日もたいへんだ。

っつか、お前が手伝えよな!って話ですが、だって私にできること無いもーん。葛野先生、がんばれ!と心の中からエールを送るくらいです。今日も頑張って応援するぞ、と思っていたら。

ら。

 

問診して

そのあとは定則で子午

終わったら膈肝脾に置鍼

そしてナイトウ式(督脈上連続糸状灸)

抜鍼して寝てもらって

 

ゴフッ(吐血音)

 

気が遠くなりそうでしたが、いかんせん今日は患者さんが多い、治療の流れに滞りを発生させることは許されません。

 

これが自分の本業の土俵ででしたら、知らないこと、できないことも100年前から知ってるような顔をしてできるのですが、常連患者さんたちは私が超ビギナーということをご存知なわけですよ。さぞかし不安なのではないでしょうか。私だったら不安です、

 

今朝転んで膝が痛い、とのこと。座っていたら大丈夫だけど、歩くと痛い。左膝の内側です。触ると熱をもっているようです。目につくほどのほどの腫れではありません。

 

膝の内側ということは肝経です、肝経の拮抗経絡は小腸経、急性症状なので郄穴を使います、小腸経の郄穴は養老。

 

右の養老に鍼を置き、脉をみます。

 

し、しまってるかも????

 

左右を変えてみたところ

 

う、浮いたかも????

 

ということは(どういう?)右で正解です。

 

さ、次はどないしたらいいんや、と途方にくれていたら

 

患部に氣鍼して

 

膝を10箇所くらい氣鍼しました。おお、熱がひいていくではないですか!これが氣鍼のすごいとこ。

 

動作確認をしていただいたら、かなり楽になったとのこと。しかしこの程度では合格をいただけません。

 

もっと氣鍼して

 

もっかい患部に10回ぐらい氣鍼をしました。動作確認していただくと、痛うなくなったわ、と言っていただけて安堵に(ない)胸をなでおろしました!!

 

さて次は、赤ちゃん連れのおかあさんです。

出産後もご自身と赤ちゃんの健康管理のために定期的にお越しいただいています。 

散り気して、と指令がくだりました。赤ちゃんにお灸するのってもちろん初めてです。大人へのお灸は熱くないように、と気をつけますが、散り気のお灸は泣かせることが目的のようなものですから(違う?)気配りがちょっと足りませんで、きつめのお灸になってしまいお灸の痕が赤く腫れてしまいました。猛省です。

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次はおかあさんの治療。抱っこのせいか肩こりがひどいそう。赤ちゃんを抱っこしたまま座位での治療です。子午やって、とまたまた指示が。大腸経の痛みだったので拮抗経絡は腎経、太渓に鍼を当てろ、と言ってくださったのに、あら、不思議。私の押手は太衝にあるではないですか!なぜこんな不思議な現象が起きたのか。

先ほどの患者さんの時は葛野先生が横にいらっしゃらなかったので、私はこっそりと虎の巻を開いていたですね。今回は葛野先生が横に貼り付いてるので虎の巻で確認することができなかったのです。なのでしっかりと間違ってしまったというわけですよ!!太渓と太衝、似てるやんね。それを見たときの葛野先生のトホホなお顔ときたら(スイマセン、スイマセン。

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太渓に鍼を当てると、脉は締まったように感じます。動作確認をすると、6割方治ったとのこと。しかし、それでは合格はいただけませんでした。場所をちょっと変えて押手もさらに気をつけてやりましたところ、痛みはさらに軽減したとのこと。でもまだ2割残っているそうです。その2割も取ってしまえ、との指示。

君の手にその鍼は太すぎるのかもしれん、と違う鍼を渡されました。鍼を変えて再度押手をしたところ。

「締まったー!」と思わず叫んでしまうくらいに脉は締まりました。鍼を代えて押手がよりしっかりとしたのでしょうね。こうも覿面に脉が変わることに改めて驚きです。もちろん動作確認は問題なし。

 

次は2ヶ月前に足を骨折して入院されていた患者さん。いまはもう杖も必要なく一見普通に歩いていらっしゃいますが、足をかばうように歩いているせいか、背中や腰の痛みがあるそう。

 

葛野先生がある程度治療を進められ、そろそろ終わりかな、というところで、子午やって、と指令が。なんでいまさら子午やねん、もう治療おわったんとちゃうんか、と腹の中で思っていた私を許してください。

動作確認をしたら、左前腕前外側に痛みがあるとのこと。ということは肺経です。肺経の拮抗経絡は膀胱経。葛野先生がいないので「少々お待ちください」とベッドを離れ虎の巻を開きます(・ω<) てへぺろ

膀胱経の絡穴は飛陽、鍼をあてると脉は締まった感じ。動作確認をしますと、「痛くないわ!」「なんで痛くなくなったん!」「こんなん、初めてやわ!!」と喜んでいただけました。

えー、これは大変嬉しいことなのですが、この患者さん、ベテラン患者さんなんですよ。痛みをその場で除去するなど、初めてのはずがないのですよ。葛野先生がもっとすごい痛み、これまでにいくらでも取っているはずなんですよ。

なのになぜこうも反応されたのか。

それは、超ビギナーの私がやったからだと思います。最初の膝の患者さんも、痛みを取ったのが私だったから「治ったわ!」「痛み、無くなったわ!」と反応してくださるのです。

治療したのが葛野先生だったら、治してくれて当たり前だから、感動がないのですよ。

これが患者の困ったところですねー。

患者とは喉元すぎれば忘れるもの。何が、誰が、どう治したかということが、治療家が思っているほどわかっていません。

何が治したのか、なぜ治ったのか、がわかっていることは患者のためにこそなるのです。再び同じ症状になった場合には、同じ手段を治療法として求めればいいのですから。

子午なんてあまりに簡単に治してしまうので尚更です。勝手に治ったわけではないのです、子午鍼法という技術が痛みを除去するのです。

これこそが即効力、再現力、治癒力です。

子午鍼法は氣鍼医術の基本です。超ビギナーの私でもこんなに治せる子午鍼法、世の治療家の皆さんがやらない意味がわからない!!!!

まずは子午鍼法のテキストをお試しください。

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※品切れでご迷惑をおかけしておりました、増刷完了です。

 

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