ウイルス性疾患に難経69難の本治法が最高に効く事実

女性 34歳 看護師 
「はやり目」ですが治りますか?友達から、はり治療で早く治ったと聞いたので、と来院。

経過

・8月30日(火) 朝からだるくて目がややかゆい。
・8月31日(水) 朝から熱が出て喉痛・頭痛、38.1度。目は赤く瞼は腫れあがり「流行性結膜炎」だから出勤禁止、自宅にて養生の指示。医師からカロナールが処方されたが変化なし。
・9月1日(木) 点眼で目の赤色は少し良くなったが、喉痛・頭痛は変わらず、38度。今度はロキソニン・クラビット・リンデロンが処方された。
・9月2日(金) 朝は38度で症状は変わらずだが、今一度ロキソニン服用したという(朝11時半)、夕方来院

脉診

数・革・躁を帯びて落ち着かない脉である。朝のロキソニンが効いたらしく、体温は37.5度程度であろう。しかしこの体温も騙されてはいけない。問題は脉状なのだ。薬脉を考慮しながら現在の脉状を良脉に近付ければよい。

診断と治療

腹気鍼診断®

下脘・膻中が締まったが、消化器系まで悪影響が出ている。期門が実、気海も実を帯びている。確実に服用した薬剤が悪さを始めているようだ。

奇経診断

左外関-左陥谷で脉締。ということは、胃も相当薬でやられかけている。

脾虚腎肝実証右から 
経金穴で脉が締まった。0番ステンレスで内踝微前陥中下際の経金穴商丘に経に沿って0.1ミリの深さで補った。赤熱とウイルスに対しては経金穴が良く効くから古人の教えはすごい。
脾・心包虚は消化器系の疲れ、実は老廃物の処理ができていないこと。肝実は化学物質の解毒に手間取っていると捉えてよい。
「おしっこの出具合、悪いでしょう、今日は」
「はい、そう言えば」
「肝と腎の臓が毒降ろしで頑張ってるし、胃は働かされ過ぎですね。みんな薬の悪さです」

治療後

「なんかすっきり軽くなりました」
「明日午後までは安静にね、食べ物は胃にやさしい温かいものをね」
「これで月曜日から出勤できますよ」
・・・・終了 ・・・・・ 日曜日に電話で経過報告予定

9月3日(土)昼、報告を待てなくて電話した。出ない、なにかあったのか、いや絶対そんなはずはない!脉状を良脉にしたし、帰りの笑顔が本物だったから。夕方、履歴を見たと向こうから電話が来た。
「あれから若干の涙目とだるさは残っていたが昨夜は良く眠れた」という。4日間の疲れか、今日は午後から3時間も昼寝をしてしまった。
「今は(5時)涙はなくなり、体温も36度になっている。ありがとうございました」と明るい声。良かった、良かった、明後日からは出勤できる。
なんといっても難経69難の本治法のすごさでありますよ、皆さん!
初出:2016/09/04

今日のポイント

・体温が下がってもそれで安心せず、脉状をちゃんと確認すること
・薬脉に騙されないこと

※見学のみの方にも特典USBお渡しいたします。USBはこちらで準備いたします。

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