脉で食べ過ぎが診れるか?答えは「もちろんわかる」です

症例 68歳 男性 会社役員
今回の患者さんは、膻中・右期門・気海・中脘の順で脉締を得ました。
つまり心包虚腎虚証右からの証がたち、奇経診断(実経絡診断)は左陥谷・N―右合谷・Sというグループが脉締を得たので、証が確定したのです。
この心包経絡の虚というところが大切なところ。
左胃経の陥谷が実、つまり胃に食べ物がしっかりと入り込み働かされ過ぎていてそれがいまだに続いているということなのです。迷わず指摘できます、
「昨夜は酒より食べ物がだいぶん入りましたね」
「いや実はお祭りの準備会がありまして夕食後の集まりなのに太巻きが出ましてな、つい食べ過ぎましたよ」

解説

氣鍼医術では腹気鍼診断術®というすごいツールを開発しています。
腹部診断六穴にチタン鍉鍼を補的に充てることで虚実を診断し、証まで推測診断してしまいます。
最初、中脘穴から始まります。つぎに下脘・巨闕・膻中・左右期門・気海と順番に虚実を診て行き証をたてるのです。証立てが推測診断できれば次に、それが確実にあっているかを奇経診断で確認します。
*この患者さんは呼吸器系が弱く普段は肺虚系の証が順当な方ののです。にもかかわらず、今朝は胃実だったから食べ過ぎが診断できたのです。
初出:2016/10/01

お知らせ

9月1日(日)は氣鍼医術臨床講座普通部が開催されます。
講師:中村泰山
場所:漢医堂三ノ宮分院
時間:10:00~16:00
単発での受講は12,000円を申し受けます。
お申し込み&お問い合わせは 
kishin.ijutsu@gmail.comまで

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