シェディング対策のお灸【漢医堂見学レポート】

氣鍼医術臨床講座2年生のO先生による、漢医堂治療見学レポートです。O先生、ありがとうございます。

40代女性  

主訴、めまい、吐き気、肩コリ。身体の節々が痛い。重いものを持つお仕事。

お脈拝見。腰の痛みに対して、前屈、そらし。腰をそらした方が痛みがある。
子午治療。その後、頸部督脈状に脈を見ながら施鍼。
フレア現象か、頸部にしか鍼をしていないが、督脈状に胸椎あたりまで、赤みが広がっていました。
鍼をした、まわりに丸い感じで赤くなる方はいますが、経絡状に赤みがラインのように、広がっている方は初めて見させていただきました。
腰部督脈状に施鍼。痛みは軽減されていました。
本治に入り、左右、陰谷、曲泉、公孫、鍼をおき、虚実を確認。
最終的に、平鍼で確認。外関-臨泣の右。
証は脾虚腎肝実

その後、関節の痛みを和らげるため、手技にて丁寧に筋肉をほぐしてから、背中にお灸。肘の痛みのある箇所にも灸をすえ、治療をおえて、お体が軽くなられたのこと。 

40代女性 

背中、腰椎状に赤いぶつぶつの湿疹。痒みは全くない。少し膨れ上がり、大きなものは小判型の1センチ近いものもありました。そのようなものが、腰背部中心に、全身に広範囲に出ていました。
おそらく、シェディングが原因かと先生もおっしゃり、ご本人もそのあたりのことはよくご存知でした。
ご本人は、食事に気をつかわれており数ヶ月まえから、甘いものや加工食品は、摂取されていないとのことで、食べ物でのアレルギーは考えにくい。
証は心虚肺腎実。

本治治療が終わり、背部に灸をすえ、その後、毒出しの裏内庭灸。
あまり熱さを感じられず、30壮あたりから熱さを訴えておられました。

 

最後に、メナソをしている時、顔にもこの湿疹があることが確認できました。
自宅でも、裏内庭灸をされるとのことでした。

先日、検診でクリニックに行きましたが、東洋医学や民間療法に寛容なドクターですが、シェディングのお話が出た瞬間、びっくりしました。私は、鍼灸の関係者の方以外から、シェディングという、言葉を聞いたのは初めてでした。発酵食品や、松葉のお茶など、シェディング対策で、品薄の商品もあるそうです。私が思っている以上に、シェディングの概念は浸透されているようです。

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

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