またしても、ジャガリコ症候群!

「仕事中に突然腰全体がドーンと重くなり、以来痛み続けています」という患者さん、問診票に書いたのはただ「腰痛」とだけ。
ハイハイ、いつからですか?
「3日前からひどいです」
座位にて、前屈して、そらして、ひねって~
「あれえー、今は痛くないですね~、さっきまで痛かったんですがね」
ではベッドに寝てみましょうか、寝るときの痛みは?
「ありません」
ちょっと足をあげますよ
「痛くありません」
腰に手を回したところ、左腎臓部に明らかな卵大の圧痛があった。
これ痛むでしょう?
「はい」
何時から腰は痛み始めたの?
「始まりは1ヶ月ほどまえ、そう3月23日の仕事中でした」
仕事中に?
「そうです、いきなりドーンと腰が重く痛み出したんです。姿勢矯正ゴムバンドを外したあとだったので、それが悪かったのかなと思ったり。そういえばこの1ヶ月、身体全体がやたらダルいんです」
お酒飲まないんですよね
「はい」

おやつはまさかポテトチップスなんか?
「好きでコンビニでよく買います、止まらなくて、女房に叱られたりします」
あらま~、こりゃジャガリコ症候群だ!

ジャガリコを好む方に多く見られる証


「なんですかそれは?」
スナック菓子の塩ですよ、腎臓にポテトチップスの塩が詰まりかけてるんですよ
腹気鍼位診断®で膻中が脉締、右期門がそれに続き脉締、そして中脘・気海が実脉、つまり証は「心包虚肺腎実証」右からである。
治療の終盤に
「ちょっとトイレいいですか、小便がしたくなりました」
はい、それで悪露が出ますよ

悪露(おろ)とは何か〜アメリカからの患者さん


「何も出なかったですが、やけに色が濃かったです、今は腰がすっきりして痛み重みも無くなってます」
一度病院で検査してきてくださいな、と久々のコロンボ刑事の出番でした。

治療家はコロンボ刑事にならなくてはならない


以下、サイト管理人からの余談というか蛇足です。

こちらの書籍:診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界に、まさに「治療家はコロンボ刑事にならなくてはならない」という意味合いの記述がありましたのでご紹介させていただきます。

その点、精神科医は初めて出会う患者のことをほとんど何も知りません。知っているのは、患者が話してくれた「事情」と、それをいったん棚上げにしなければ「本当の問題」が見つからないということだけです。
本人も気づいていない「本当の問題」を見つけるのにはコツがあります。たえず、患者の困難が生じた理由が本人の説明する「事情」以外にあるはずだと考えながら、患者の話を聞くのです。そのさい、「もしかするとこうではないか」と推理を働かせる必要があります。推理ですからはずれることも多いのですが、めげずに頭の中で試行錯誤を繰り返すのです。慣れてくれば、はずれることも少なくなります。

お酒を飲む方には悪露がたまりやすいですが、お酒も飲まないのに悪露がたまっている症状があるのはポテトチップスのせいではせいではないか?とのコロンボ刑事の推理が的を得たわけですね!!そして悪露を下ろすことができるのは、氣鍼医術ならではの技術です。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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