普通部(平成30年度第10回)を開催いたしました

数あるブログの中から、当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。

 

毎月第1日曜日は氣鍼医術臨床講座の普通部です。平成30年度第10回目を開催いたしましたので、本日はその報告をさせていただきます(文責:サイト管理人C)。

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開催日:2019/02/03 
開催場所:漢医堂三ノ宮分院
講師:葛野玄庵

 

今回は氣鍼医術はもちろんのこと、経絡治療もほとんどご存知ない、鍼灸そのものから遠ざかって幾久しく、という方にご参加いただきました。それも遠方から。氣鍼医術に目を止めていただいてありがたいことです。

 

せっかくお越しいただいたからには、氣鍼医術の凄さを少しでもお持ち帰りいただかなくてはなりません。理論は教科書にて後日ご確認いただくとして、なにより脉締(みゃくてい)の感覚を掴んでいただかなくては。なんといっても氣鍼医術は1に脉締、2に脉締、3、4がなくて5に脉締ですから!

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左首筋に動作痛を訴える受講生を、その場で子午鍼法にて治療することに。

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 痛みの場所を左の胆経と判断するならば、拮抗経絡は心経なので右の通里を狙います。

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はかばかしい脉締が得られなかったので、心経の母経である肝経の太衝を調べます。

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痛みのある箇所は実、拮抗経絡のツボは虚です。脉締を得られたなら、そのツボを補います。

しかし、求める脉締がなかなか得られません。 

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痛みの場所が胆経だから、と子午で診断しても脉締しないので、その痛みは督脉病症と判断し、痛みの場所からデルマトーム的に頚椎に処置を行うことにしました。

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いわば督脉への標治法です。

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刺入の深さは後方検脉にて判断します。

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痛みが取れたところで、最後にお灸です。

 

実際に氣鍼医術の治療を体験していただくことに。症状を尋ねることのない不問診断です。原穴診断にて経絡の虚実を調べます。

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経絡の虚実がわかると、証を確認するための奇経診断です。磁石を使うことに驚かれていました。

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証が定まれば本治法ですが、葛野代表と受講生の検脉の結果が一致しません。

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患者の右手と左手で脉の現れ方が違っているようなので、手を変えたところ同じ選穴が確認できました。

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患者役交代。偏り病症がないので、腹氣鍼診断から始めることに。

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 奇経診断において、磁石の付け外しで脉が変化することを、十分に体験していただきました。

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風邪気味の鼻水対策としておわん灸もご紹介。

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最後のモデルは管理人です。耳の激痛があったのですが、自分で子午をやって痛みは取れていました。原因は三叉神経痛であると判明。耳鼻科にかけこんでも、治してはもらえません。 

氣鍼医術の講座は実習がメインです。なにより脉をわかっていただかなくてはなりませんし、押手や取穴も細かくチェックされます。机上で理論を説明するだけの講義とは違い、受講後にすぐに臨床に役立てていただけます。

 

鍼といえば刺すもの、経絡治療をご存知ない方も多いです。整形外科的な症状だけでなく、風邪や内臓疾患にも強力な治癒力を発揮する氣鍼医術、どうぞみなさまの臨床にお役立てください。

 

 

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