4:謎の置鍼

さ、彦摩呂の口調でみなさんご一緒に。
研修生デーはネタの宝石箱や!

みなさんご存知のように(知らんか)氣鍼医術の3大特徴は「即効性・再現性・治癒力」の高さです。
大事なことはもっかい書こう。
即効性
再現力
治癒力
痛みをその場で瞬時に除去できる子午鍼法、初学者もベテランも同じように治せる子午と奇経鍼法と本治法のシステマティックな連動、難経六十九難本治法により対処療法でなく免疫力をあげ根本治癒となる。

というわけで(どういう?)押手がちゃんとしてないとか脉をちゃんと見れてないとかは置いといて(置くんかい!)本治法の流れ自体はとてもシンプルなので、なんでそうなったの?と不思議に思うことがあまりないのですよ。

しかし。
しかし。
なんのためにそれしたんですか?と尋ねることが多いのが実は標治法のとき(私だけの現象ですか、そうですか。

首がまわらない、とやってこられた定年間際の男性患者さん。自他共に認めるワーカホリック、本来なら年齢に応じて仕事量も減っていくところがスポーツで鍛えた頑丈な体ゆえにこなせてしまえてる、それが逆に体に無理を強いてしまっていました。かなり要注意のお脉です。
本治法もすべて終わったあとに、再度ベッドで上向きになっていただき、両下肢に置鍼。三里、三陰交、血海、梁丘の4箇所。
なんのためですか?治療後に葛野代表に尋ねました。
あの患者さん、仕事で座りっぱなしやろ?足が疲れとるし血行も悪い、体全体の血行を良くして心臓の負担を減らすために最後の仕上げに置鍼したんや

なるー。
こんなこと教科書には載ってないですよね。実際に患者さんを目の前にしないとわからないことですよね。これが臨床。
鍼灸そのものは膨大な過去の臨床の積み重ねを理論にしたものなのに、本来の臨床をなおざりにして机上の学問にばかりなってしまっていないでしょうか。理論と臨床に矛盾があった場合、理論のほうを優先してしまってはいないでしょうか。
森を見て木を見ず、木を見て森を見ず(どっちやねん。
まず見るべきは患者さんですよね(と、門前の小僧が言ってみる。
最後までお読みくださりありがとうございます
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