普通部(令和元年第8回)を開催いたしました

数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。
経絡治療の経験がゼロ〜3年までの方を対象とした氣鍼医術臨床講座の令和元年第8回を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。

氣鍼医術のなによりの特徴はその再現性の高さ。名人の経験則に頼らずとも、初学者でも難経六十九難の本治法の証にたどりつける明確な理論です。
それにより、確実に治せる症例が増えています。結石(腎実処理)、ヘルニア(照海ー列缺の奇経)、頸腕症候群(督脈症状)、そして風邪。あまりに簡単に治せてしまうので、その凄さがいまいちわかっていただけないのが困り物です。



時節柄、風邪の症状のある受講生が3名、治療モデルとなりました。



風邪の場合の証はほぼ2つ、風邪(ふうじゃ)の入りたてなら肺虚肝虚、深く入り込んでしまった風邪なら肺虚肝心実です。証がたったなら、あとは虚を補って実を瀉すだけです。



瀉法においては、雀啄により正邪をしっかりと分け、邪実のみを釣り上げます。風邪では経金穴を使うことになりますが、逆に、経金穴が適切と判断された場合は風邪の主訴がなくても風邪がはいっているわけです。用穴かどうかはもちろん、脉締が得られるかどうかで判断します。



仕上げの標治法として背中の手掌軽擦。督脈、膀胱経、肩甲骨内側を温めた手で軽擦します。瀉法になりますので、これだけで風邪が取れてしまう場合も。ただし虚弱な患者さんには強めの当たりとなりますので加減が必要です。
鼻づまりなどあれば、おわん灸も喜ばれますね。
https://www.kishin-ijutsu.com/blog/case-blog/%e9%99%8d%e5%9c%a7%e5%89%a4%e3%81%a8%e3%81%8a%e3%82%8f%e3%82%93%e7%81%b8/
鍼灸といえば整形的な症状でしか頼るものではないという認識の方が多いことでしょう。内臓疾患、風邪も治せます。
氣鍼医術ならば。
毎月第1日曜は経絡治療の経験がゼロ〜3年までの方を対象とした普通部、第2土曜は3年以上の経験者を対象とした玄庵塾です。どうぞ、氣鍼医術の技術をみなさまの臨床でご活用くださいませ。
最後までお読みくださりありがとうございます
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