用鍼選びの大切さ

淡路の北野鍼灸院北野文章先生による、漢医堂社(やしろ)本院の見学感想です。

患者さんがバタバタと来院され、背部の氣鍼をさせていただくことになりました。01番の鍼を使い、督脈や華佗等で背部調整を行っていきました。

その中で、腰に痛みのある患者さんに背部調整を行っていると、前屈、後屈、ひねり動作の腰の痛みなどは楽になりましたが、腰のひねり動作時に腰の表面の痛みは楽になったが、奥の方で痛みが残っていると訴えてくる患者さんがおられましたので、もう一度反応点を探り*氣鍼から*氣刺鍼を行いましたが、やはり腰の奥の方で痛みが若干残っているとのことでした。

*氣鍼−皮部、経穴、孫脉、絡脉への極浅刺(0.06ミリ〜2ミリ)

*氣刺鍼−絡脉、経脉を補瀉する鍼(2ミリ〜10ミリ以上)

葛野先生と交代し、治療を見ていると、患者さんの腰に鍼をあてて*番手や長さを選んでおりました。
結果、1番鍼が良いとのことで、1番鍼を用いて腰の治療を行い、ひねり動作時の奥の痛みがなくなり、患者さんも納得して帰られました。
その日の患者さんの状態に合う鍼を用いて治療を行うことの大切さを学ばせていただきました。

*番手や長さを選んで−使用に適した鍼かどうかは、患者の体に鍼を置いて脉締するか否かで判断します。脉締すれば相応しい鍼ということになります。

パーキンソン病の手の震えに対しての督脈の氣鍼

来院された時は検脈出来ないぐらいの手の震えだったのが、督脈を入念に氣鍼をしていると少しずつ手の震えがマシになってきました。
督脈処理のすごさをあらためて痛感致しました。

*背中を触る督脈処置は、後方検脈とセットです。ニコイチです。

標治法のエースともいえる督脈処置、対応症状がどんどん増えています。用鍼、鍼の刺入深度などを検脉しながら選ぶ、その丁寧な治療工程ゆえですね。

ゴルフ肘から弾発指まで、様々な症状を除去してしまう氣鍼医術ならではの督脉処置、是非とも皆様の臨床にお役立てください。

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

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