氣鍼医術臨床講座2年生のO先生に漢医堂での治療見学レポートをいただきました。O先生ありがとうございます。
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50代男性 片麻痺
肩腰の痛み
座椅にて背中を丁寧に触診をする。まず腰椎督脈上に脈診をしながら施鍼をする。肩の動作痛も確認し、疼痛箇所に脈をみながら施鍼をする。
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右の足三里、手三里、陽地に施鍼。
メナソをしてから
右の陽地、外間、手三里、足三里にお灸。
左の三陰交にお灸。
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麻痺側の陽経絡にお灸をすえるということは、失ってしまった感覚を経絡に刺激をすることで遮断されていた気の流れがまた道筋をつけ、少しづつ、感覚が戻ってくる可能性があるのではないかと、個人的には思っております。
一般的には発症から半年で麻痺固定となり症状が軽減されることはないといわれておりますが、年齢やこれまでの生活歴、脳の損傷されている部位によっても変わってくるようです。
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実際、この患者さんは「以前より感覚が戻ってきている、シーツなど布が皮膚にあたって心地よい感触が感じられるようになった」とおっしゃっておりました。
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※不問診断が可能である氣鍼医術の治療のレベルの高さを臨床で再確認させていただいております。鍼の刺入の深さ、鍼の種類、刺激量、お灸の数などを丁寧に患者の脈をみながら選択し、生きて働いている経穴を探し、語りかける極浅鍼の世界観を感じることができなければ、病に対応できないことを実感しております。改めて思います、理論だけでは、まさに空に矢を放つ行為であります。