正しい診断のための訓練【見学感想】

淡路の北野鍼灸院北野文章先生による、漢医堂社(やしろ)本院の見学レポートです。

男性 70代:後頭部が重く首肩が凝る

いつもは亜門あたりに行う吸い玉、今回は頸椎6番あたりに瘀血の反応があった為そこに行った。
吸い玉の後は後頭部の重さ・首肩の凝りが軽減された。
いつも同じ場所ではなく、反応等を診て行うことが大切である。

男性 50代:微熱

少し前から風邪のような症状、それに加え昔の交通事故の古傷が痛む。
咳等はあまりなく、微熱が続いているのと後頭部が重たくだるい感じ。
証:心虚肺腎実 経金穴
霊道穴に補法を行うと広がっていた脈が細く締まり、本治法が終わった時点で数脈が落ち着いた脈になった。
後頭部に吸い玉を行い治療終了。
治療後は後頭部の重みや身体全体がスッキリとした感じで、納得して帰っていかれた。

女性 30代:熱38.5℃以上

喉の痛み 裂けたような痛み、節々の痛み。

節々が痛すぎて仰向けになれない、そのため横向きで治療を行う。
横向きでは証が腎虚相克実であったが、本治が終わっても喉の痛みや節々の痛みは変わらず。
最後に座位でもう一度見直すと、証は心虚相克実であった。
普段横向きで診断をしていないためか、不慣れゆえ違った証になってしまったのかと思った。
鍼灸院はいろんな患者さんが来院されるため、症状によって患者さんに合わせないといけない場合がある。
身体の使い方・治療する姿勢などで押手の重さなどが変わってしまうため、正しい診断ができない場合がある。
日頃から意識して訓練することの必要性が感じられた。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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