漢医堂三ノ宮分院にて、火曜午後/日曜夕方の治療を担当されている、松崎広恵先生による臨床レポートです。
60代女性 主訴:左背部(膀胱経)の痛み
朝、椅子から立ち上がろうとした時に背中がギクッとなりしばらく動けなかった。
左の背中から腰にかけて背屈で痛みが生じる。
座位で問診、子午鍼法、証立てを行う。
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奇経診断:合谷ー臨泣(右同側)
証:腎虚心虚(左同側)
腎虚という事は体力の著しい低下を意味している。また、背屈で痛むのは病症の深さを意味する。
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何か最近体力を使う事しなかった?
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そういえば1週間前にハシゴに登って作業しました
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年齢を重ねると体の疲れは少し遅れて出てくるからね。きっとそれだね。
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ヘルニアやギックリ腰(背)の急性期治療は、ある程度痛みが軽減出来たところで止めた方が良い。痛みを追いかけ過ぎるとドーゼオーバーになってしまい、余計に悪化させてしまうからである。そういう場合は数日以内にまた来て頂き、ドーゼの調整を行いながら治療を進めていくことが重要である。
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