玄庵塾(令和元年第8回)を開催いたしました

数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。
経絡治療の経験が3年以上の方を対象とした玄庵塾の令和元年の第8回を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。

まずはブログ記事の解説から。
https://www.kishin-ijutsu.com/blog/case-blog/%e7%97%94%e3%81%ab%e3%81%af%e3%83%9c%e3%83%a9%e3%82%ae%e3%83%8e%e3%83%bc%e2%97%af%e3%81%98%e3%82%83%e3%81%aa%e3%81%8f%e3%81%a6%e3%81%8a%e7%81%b8%e3%81%8c%e5%8d%b3%e5%8a%b9%ef%bc%81/
・督脈の虚実について常に意識的であること
・痔に百会のお灸はたいへん効果的であるが、お灸を好まない患者さんには置鍼で対応
・受講生より、陰部吹き出物の女性患者に百会施灸したところ、直後に患部が好転したとの症例報告

・骨折患者の治療について受講生より質問。痛みの局所に氣鍼が有効である。重症の浮腫みがあるのは長年体内にある固定金属の影響の恐れを考慮。

葛野代表による、督脈の深刺しのモデル治療。主訴は「足があがりにくい」。以下、治療動画です。





ツボ療法とは異なり経絡治療は遠隔治療と言われることもあるように、患部とは異なる部位への治療が多いです。氣鍼医術独自の概念である「督脉病症」がまさにそれで、督脈へのアプローチで四肢に散在する症状を霧消させることができます。
督脈への深刺しは、西洋医学的にいうならデルマトーム、もしくは神経枝の部位で説明するなら納得していただき易いことでしょう。しかし医学用語に頼らずとも、経絡の流注を鑑みれば自明のことです。
背部の手技ですので後方検脉は必須です。経験の少ない方にでも、確実に脉を捉えることで自信をもって深刺しに臨んでいただけます。
https://www.kishin-ijutsu.com/blog/%e6%b0%a3%e9%8d%bc%e5%8c%bb%e8%a1%93/%e5%be%8c%e6%96%b9%e6%a4%9c%e8%84%89%e3%81%ae%e5%87%84%e3%81%95%e3%80%81%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8b%e3%81%8b%e3%81%aa%e3%83%bc%ef%bc%9f/

ペアに別れて実技。担当したモデル患者の症状をいかに無くすか、目指すものはそれだけです。



しかし、患者の主訴にのみ気を取られていると、証立てに迷走する恐れもありますので、セオリーは大切に。



目指すところは本治法ですが、患部をさわって納得していただくという趣旨で標治法を行うこともあります。特にお灸は脉に潤いを持たせるために有効なものです。最後は督脈への連続糸状灸ナイトウ式で終わりです。



一鍼一穴ごとに検脉をすることが氣鍼医術の再現性、即効性、治癒力の根拠です。
氣鍼医術臨床講座では、4月からの受講生を募集しております。
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