氣鍼医術臨床講座普通部を開催いたしました

数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。

経絡治療の経験が4年未満の治療家を対象とした氣鍼医術臨床講座普通部の令和2年度第4回を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。

開催日:2020/10/04
会場 :漢医堂三ノ宮分院
講師 :葛野玄庵

講座も回を重ねてきますと、耳にするのが全く初めてのこと、という内容が少なくなってきます。

しかしスポーツに例えるなら、野球もテニスもどんなベテランでも練習の開始は素振りからの始まり。氣鍼医術でいうなら押手の確認です。

注意事項もより細かくなってきます。

それは治療の精度を上げるため、受講生のレベルも上がっているというシルシです。

氣鍼医術の基本は子午鍼法。子午で治療結果を出すには全ての手技が確実なものとされることが必須です。子午を効かせられないのに本治法を行うこと、症状を改善させることは不可能です。

子午は単なる標治方ではなく、本治法へと連動する最初のステップなのです。もとい、必須のファーストプロセスです。端折ることなどできません。逆に、子午が確実であれば、本治法への道程も確実なものとなるのです。

子午の次は奇経診断ですが、敏感体質の方は磁石(平鍼)で目眩等の症状が出ることもあるので、その際はアルミと銅を代用します。

このように敏感な方に、鍼をブスッと刺すなど論外。極浅刺鍼の氣鍼医術は単に刺さないから痛くないだけではなく、様々な症状の方に対応できます。

経絡治療とは目に見えない経絡を扱う繊細な作業、相手の脉に実際に触れていなくても空中検脉することができます。

繊細な氣を扱うためには手技の正確さが必須。鍼の深さ、用鍼の選択、確認すべきことはいくらでもあります。

脉締の便法として、Oリングのように使う方法もあります。

体にふさわしい鍼を当てると脉が締まります。客観性はOリングテストとは比較になりません。適切な鍼を使うことにより、効果も倍増です。

上大椎、大椎、下大椎への氣鍼によって、督脈病症としてかなり広範囲の症状に対応することができます。シンプルで効果大な技術ゆえに、治療結果を左右するのはやはり手技の正確さです。

いちいち鍼を持ち替えなくても、ちょっと押手を強めるだけで鍼の刺入深度は変わります。丁寧な指導をご覧ください。

氣鍼医術のシステムは再現性に富んだシンプルなものです。教科書さえあれば理論は習得できますが、それを確実なものとするために直接の指導は不可欠です。

即効力、再現力、治癒力を同時実現する氣鍼医術、どうぞ皆様の臨床にお役立てください。

経絡治療の経験が4年未満の方を対象とした普通部は毎月第1日曜、4年以上の方を対象とした玄庵塾は第2土曜に開催しております。単発聴講も受け付けております。

 

 

最後までお読みくださりありがとうございます
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