玄庵塾を開催いたしました

数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。

経絡治療の経験が4年以上の方を対象とした玄庵塾の令和2年度第4回を開催いたしましたのでその報告をさせていただきます。

開催日:2020/10/10

開催場所:漢医堂三ノ宮分院

講師:葛野玄庵

TODAY’S CONTENTS

1:動作痛確認の重要性

2:督脈病症対応の多岐

3:モデル治療

4:腎実瀉法実習

 

1:動作痛確認の重要性

患者さんの主訴だけに耳を傾けるのではなく、治療前(ここ、重要!)に動作確認をすることを省くことは好ましくありません。

結髪、結帯、前屈、後屈、回旋等。 病症経絡の特定にも役立ちますし、治療前と治療後どのように変化したのかを患者さんに納得していただくためにも必要なことです。

https://kishinijutsu.com/2018/11/24/%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e5%ad%90%e5%8d%88%e9%8d%bc%e6%b3%95%e3%81%ae%e7%b0%a1%e5%8d%98%e8%87%aa%e4%b8%bb%e7%b7%b4/

これが怠りがちであるという注意でした。基本を忘れると治療結果にも影響する恐れが。

 

2:督脈病症対応の多岐

天満橋鍼灸整骨院さまより症例報告が。

”どこに行っても治らなかった坐骨神経痛”

https://ameblo.jp/tenmabashi-shinkyu/entry-12630636563.html

この坐骨神経痛を治したのが督脈病症です。 督脈病症が対応できる症状は実に多岐に渡っており、目眩、顔面麻痺、斜視、歯科治療後の痛みなど、標治法として大変優れたものです。

とにかく即効性がありますので、患者さんへのアピール度も強いです。

背部のアプローチですので、後方検脉は必須です。

https://kishinijutsu.com/2018/08/10/%e5%be%8c%e6%96%b9%e6%a4%9c%e8%84%89%e3%81%ae%e5%87%84%e3%81%95%e3%80%81%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8b%e3%81%8b%e3%81%aa%e3%83%bc%ef%bc%9f/

 

3:モデル治療

左側頭部の頭痛が主訴、前日より生理が始まっているとのことで、奇経診断は当然 公孫が出るかと思いきや、外関ー臨泣という大変レアなケースでした。

女性は婦人科に変動がある場合は、何を差し置いても公孫が反応するのです。それを凌駕する腎実の強烈さだったようです。

 

4:腎実瀉法実習

シンプルで再現性の高い氣鍼医術、腎実瀉法のやり方も明確になっているので誰でも行うことができますが。

が。

残念ながら結石をどうにかしてくれ、と鍼灸治療院の門を叩く患者さんは少ないです。せっかくの技術を実践する機会が少ないというのが受講生の悩み。

その点、氣鍼医術は腎実保有者の宝庫!実践対象には事欠きません!!

合水穴から雀啄にて瀉法、そして気海にて確認。

結石をおろせるのは腎実の存在を明らかにしたから。肺炎を治せるのは肺実の存在を明確にしたから。

氣鍼医術ならではの技術です。

最後までお読みくださりありがとうございます
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