耳鳴り治療(終:標治法

これ↓の続き

耳鳴り治療(3:本治法

注)使用画像・動画全て本文と関係ありません

耳鳴りの方、瘂門、風府の両脇あたりに瘀血があることが多いです。

今回の患者さんにもしっかりとありました。

僧帽筋の緊張が影響していることも多く、それをほぐすことも必要です。

項、肩、背、脊に威力を発揮するのが督脈処置です。患部を触らず、そして左右も問わないのが特徴です。

まずは結髪、結帯、膝上げ、捻り動作などでどの経絡に滞りがあるかを確認します。

小腸経、大腸経、三焦経であるなら下大椎、上大椎、大椎に氣鍼を施します。選鍼、深度はもちろん脉締にて判断します。

左手小指に痺れがあるとのことで、これは胸椎への氣鍼となりました。

ヨガで三点倒立をして倒れたことがあるとのこと、それも諸不調のきっかけの一つでしょう。

他にも股関節の痛み、就寝時の動悸などを訴えられましたが、いずれも督脉処置にて解消しました。

治療後の感想を頂戴しております。

治療後、身体がとても軽くなりました。
特に、左耳のつまりが取れ、また左の首肩から背中にかけて、重怠さが抜けてスッキリしました。

耳鳴り治療(1:原穴診

耳鳴り治療(2:奇経診断

耳鳴り治療(3:本治法

そして今回の標治法、各種診断鍼法の組み合わせによって、難しい症状にも対応できます。治療の流れはシステマティックであり、初学者にも再現可能なものです。

ただし。

全ての治療の成否を左右するのは押手の確かさ。

通販でテキストをお求めになってなかなかうまく出来ないという方は、是非とも押手のチェックと脉締を体験にお越しいただければと思います。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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