大切なのは患者さんとの意思疎通【見学レポート&症例報告】

淡路の北野鍼灸院北野文章先生による、漢医堂社(やしろ)本院の見学レポートと症例報告です。北野先生、ありがとうございます。 

60代女性〜左頸椎から腕にかけてのヘルニア系の神経痛 

証:腎虚交差 栄火穴
頸椎から腰椎までの督脈に補中寫
左腕にホットパック(温めすぎないように)
最後に本治をして治療終了
治療時間は20分ほど
腎虚交差から腎虚相克実など違う証になっていけば、症状は少しずつ楽になってくるが、治療後に楽になったからといって家の掃除や片付け、仕事で無理をしすぎてしまうと再び腎虚交差に戻ってしまう。
治療後の養生の仕方をしっかり説明することが、大切である。 

80代男性〜右脇腹の痛み 

証:心包虚肺腎実 経金穴
右肺癌を患っている状態
右脇腹の痛みは癌の痛みではなく、カメラをいれたときに組織に損傷ができてしまいその痛みの可能性がある。
癌の治療は抗癌治療をしようと思っているみたいで、家族の方々もそのつもりらしい。
少しでも鍼灸で楽になればと来院された。
抗癌治療やワクチン接種が、体にどれだけ負担をかけてしまうかを葛野先生が説明していたが、患者さんや患者さんの御家族の納得がないと難しい。
患者さんが納得しても御家族を説得させるのはさらに難しいと思いました。
 

私の症例報告〜失敗例

50代女性
右首~腕にかけての痛み、夜中のうずき、痛み止め効かず


証:腎虚交差 栄火穴
座位で子午診断をしていたら患者さんの様子が少しずつ変わってきたので、大丈夫ですか?と伺ったら痛いから上向きで寝かせてほしいとのこと、急いで上向きに寝てもらった。
家では、仰向けか斜めに倒せる椅子に座っているみたいで、その姿勢が一番楽だという
本治法を行いすばやく督脈に補中寫、その後冷湿布を貼って治療を終了。
その日の夜中はうずきが強くでて何回も起きたが、次の日は少し痛みが楽な感じだったそうです。 

【反省】
座位が楽だと勝手な思い込みをしていたことや、子午診断が長びいてしまったことが患者さんの体に負担をかけてしまった。
子午診断が長くなってしまった原因は、押手がいつもより若干軽くなってしまっていたこと。
密着充実の押手があまかった為、脉締をとらえきれず証を決めるのに時間がかかってしまった。 

最後までお読みくださりありがとうございました✨
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