治療家は刑事コロンボにならなくてはならない

さ、彦摩呂の口調でみなさんご一緒に。

研修生デーはネタの宝石箱や!

さて、人工股関節の手術を検討されている患者さん、何回か続けてお越し下さり、痛みはかなり改善されてきたようなのですが。
が。
ここ2回、治療後に痛みがでるとこのこと。
コロンボさん、コロンボさん、出番ですよっ。

・治療後は楽になっている。
・痛みが出るのは翌日になってから。
・寝起きが一番痛む
患者さんとの関係構築が不十分な場合、痛みがでたということで「どないしてくれんねん!」となることも少なからず。当初の主訴は改善されているということと、治療後は痛みはとれている、痛みがでてくるのは治療後の患者さんの行動が原因なのだ、ということをしっかりと説明しなくてはなりません。
上記の3ポイント、これは寝具が悪いことの典型です。
枕、敷きパッド、胸枕等、おすすめはいろいろありますが、大切なのは患者さんに気持ち良さを実感していただくこと。うかつにすすめると、闇雲に購入される方がいますが、合う合わないは個人差があることをわかっておいていただかなくてはなりません。
すすめられたからいいはず、と盲目的に使われることで症状を悪化させる恐れもゼロではありません。
心地よいことが何よりです、と釘がさされました。違和感を無視してはいけない、と。

主訴にはなかったですが、というかご自覚がありませんでしたが、ひどかった浮腫みも回を追うごとに少なくなっています。主訴だけに目を囚われていてはかくれた疾患を見逃す恐れ大。
右腸骨の痛みは股関節の不具合に由来するもの、内部に熱があったので入浴後の湿布が指導されていましたが。
が。
右大腿部にも痛みがでてきて、そこにも湿布をされているとのこと。
今回はこの大腿部の痛みが強かったようです。
つまり。
腸骨部の痛みはおさまっているということ。
治ったことは意識からなくなってしまうのですよねー。

手術直前の腰椎間板ヘルニア(37歳男性の治療例)

では大腿部の痛みはなぜ起こったのか。
コロンボさん、コロンボさん!!
痛みが治ってきたから、と杖がないと歩けない状態なのに1日5000歩のウォーキングをご自身に課していらっしゃったそうです。
歩きすぎ!!
治療して調子よくなったから、と動き回って悪くなるというこれまた典型ですね。
大腿部の痛みは座骨神経痛、冷やすのではなくて温めたほうが効果的。ホットパックをあてたなら
気持ちいいー!と感極まったようにおっしゃいました。この気持ち良さを感じていただくことが大切。湿布を続けていては痛みがひどくなるところでした。

私も患者だからよくわかる。痛いところには湿布、と思ったら、痛みに違いがあることなどわかりもせず、片っ端から湿布を貼ってしまうことでしょう。
やはり大切なのは患者さんとのコミュニケーション。コロンボに登場してもらう機会はないにこしたことないですね。

治療家はコロンボ刑事にならなくてはならない

最後までお読みくださりありがとうございます。

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