抗生物質の使用が仇となるとき

男性50代 主訴:右上顎の痛み

初診

2週間前に親知らずを抜歯。抜いた部分の腫れが引かず。口を開けたり、噛み締めたときに右頬に痛み。抗生物質、鎮痛薬服用中。

証:脾虚腎肝実(奇経:外関-臨泣)

本治後、右頬の腫れた部分に刺絡、糸状灸。
開口したとき、噛み締めたときに痛みが残る箇所に氣鍼。
治療後、噛み締めたときの痛みは無くなった。

再診(2日後)

証:心包虚肺腎実
前回治療後から抗生物質の使用を止めた。
鎮痛薬は飲まなくてもいいほどに痛みは減った。右頬の腫れもほぼ無し。開口時に痛みが残る。

親知らずを抜いたことで、経絡の不調和が発生。さらに抗生物質、鎮痛薬の服用で胃腸への負担がうかがえた。
本治法で不調和経絡の虚実を補瀉調整することにより胃の氣の充実を図った。
また薬の使用をなるべく避けるよう提案。
胃の氣こそが生命力そのものである。
その人が持つ生命力(自然治癒力)を最高に高めることこそが治癒につながる。

現在治療継続中。

臨床レポート(2023/08/13):漢医堂助手 松崎広恵

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