生きたツボの取り方

1に押手、2に押手、3、4がなくて5に押手、と押手にうるさい氣鍼医術です。

押手に至るまでに選経、選穴、そして取穴という工程がありますが、いずれのプロセスの可否も脉締によってチェックされます。その脉締も押手が悪ければ目指すものとなりません。

押手のいわば直前工程が取穴。経穴の場所、地図と表現されることが多いです。

例えば脾経の商丘なら

足内側で内果の前下方、舟状骨粗面と内果尖との中央に位置する陥凹部

取穴は

内果前縁を通る垂線と内果下縁を通る水平線との交わる点に取る

これが国家試験対策的な内容です。

古典では「内果微前陥中下際」と表現されています。

その下際の場所を指頭感覚で捉える際によく使われる表現が「キョロを越えて」です。

3:40あたりから商丘の説明となっています。

教科書的な地図で取穴をして狙った結果とならなかった場合、指頭感覚を信頼して生きたツボを探る、これも机上の学びではなく臨床を優先するということです。

書物と臨床に違いがあった場合、はじめに書物ありきではなくまず臨床、目の前の患者さんに向き合うということが折に触れて語られています。

つまり、それだけ臨床より書物を優先してしまっている事例が多いということですね。

ツボの場所はいつも同じではありません。生きたツボを捉えることは教科書ばかり見ていてもできません。

毎月第1日曜は経絡治療の経験が4年未満の方を対象とした氣鍼医術臨床講座普通部です。単発受講も受け付けております。

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