普通部(令和3年度第4回)を開催いたしました

数あるブログの中から当”氣鍼医術症例ブログ”をご訪問くださりありがとうございます。

経絡治療の経験が4年未満の方を対象とした氣鍼医術臨床講座の普通部、令和3年度第4回を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。

日時:2021/07/04

講師:葛野玄庵

子午診断、奇経診断に続き腹氣鍼診断®︎です。

いずれの診断もそれぞれ単独で使えますが、氣鍼医術の最大の特徴であるのは、本治法に向けて連動しているという点です。

腹氣鍼診断®︎は当会代表葛野玄庵が開発した画期的な診断術です。腹部の診断6穴により本治法の証を導き出すことができます。

6穴の診断順番ですが

1:中脘(肺経の始まり)

2:下脘(脾の交会穴)

3:巨闕(心経の募穴)

4:膻中(心包経の募穴)

5:期門(肝経の募穴)

6:気海(腎間の動悸は氣海丹田にあり)

この順番

肺→脾→心・心包→肝→腎

難経六十九難に合していることにお気づきでしょうか。

肺の母は脾、脾の母は心・心包、心・心包の母は肝、肝の母は腎です。

ゆえに腹氣鍼診断によって本治法の証を推測することができるのです。

しかし腹部の取穴と押手は四肢以上に難しいのが事実。腹氣鍼診断の結果を確認するために奇経診断を行います。

奇経診断で用いる磁石の平鍼は押手の技術に左右されませんので、選経・選穴の正しさを確認できます。

正しいか正しくないかを最終的に判断するのは脉締です。

督脈に氣鍼をする際、鍼の深度は後方検脈によって確認します。

後方検脉の凄さ、それは鍼を刺入しすぎてしまった場合でも、適切な深度に戻せば脉がまた整うところです。

お灸のドーゼについても同じことが言えました。

あらゆる適否成否の判断基準となる脉締

脉締につながる氣鍼医術の脉状診の講座です

学生さんをはじめ経絡治療未経験の方にも3時間で脉診のエッセンスをお伝えします。

腹氣鍼診断をしていますが、右手は常に検脉をしています。

これが氣鍼医術の「1穴1鍼ごとの検脈」です。

治療の成否がその場でわかる、自信をもって治療を進めていただけるようになる脉締、是非とも皆様の臨床にお役立てください。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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